昔と比べてどのくらい就活事情が良くなったのか、実際良くなったのかどうかは、私は今の時代の新卒ではないのでわかりません。
ニュースでは就職活動をしている学生が「食事を奢ってもらえるから説明会や面接に行く」くらい、今、企業は新しい人材を求めて採用したい時代のようです。
私の時代は会社は既に定員に達していて新しい人材は要らない、まずコミュニケーション能力前提でコミュ力がないならペーパーテストで良い点取っても無意味、特に良い人材が来た時だけ採用するという風潮でした。
私の就活時代に、あまりに非常識な会社に遭遇した話
こちらは真夏の暑い中長袖で真っ黒のスーツを着て面接に行っているのに、あちらはYシャツ1枚にネクタイはなし胸も腕もボタンを外して袖を腕までまくって面接官にだけに当たるように両サイドから扇風機をかけて更に暑い暑いダリぃな〜って、うちわを仰ぎながら「で、なに?」みたいなすごい対応の会社もありました。
その会社はブラック企業ではなく誰でも名前は知っているような大手です。
特にその会社に興味があったわけではなく某大手就活サイトを通して企業のほうから「どうぞうちの面接に来てください」というメッセージが来たので、全員に送信しているのはわかるのですが皆さんどうぞ来てくださいという印象のメッセージを見たから行ったのですが、あからさまに人を馬鹿にしたすごい対応で、それでしたら、こちらも時間と労力と交通費の無駄で迷惑なのでメッセージ送ってこないでほしい。企業側から見たら勧誘メールは全員に一括送信であっても、学生たちは個人一人一人が企業に対して人間として接しているので。
そのメーカーは業界最大手ではないけど、そのカテゴリの中で更に分類した1つのジャンルの中では最大手です。例えば、タオルを買うとしてタオル総合では1位ではないけどハンドタオル部門では1位という感じ、でもタオルは例えでタオルのメーカーではないです。タオルよりも、もっともっと単価が高くて硬い物質のものです、それ以上は言えません。
面接とは、お互いに自分の時間を割いています
学生だって時間を割いて交通費は自腹で面接に向かっています、そして就活を抜きにしたら消費者でもあります。要らない人材であっても無難に流して返すのがマナーです。
その時代の企業は学生に対して殿様な態度でした。
就活生と企業の立場が逆転した現在
事態は一転して、今では、学生さんどうぞうちに来てください、面接に来て来て、なんとか面接に来てもらえるように、ご飯をご馳走するとか、ユニークな面接方法を使うなど、企業はあの手この手で人材を確保しようとします。
採る気のない長い氷河期を経て、なぜ今さら新卒に好待遇をするのか
その理由の一つは団塊の世代が退職するタイミングにさしかかったから、固定枠が減ってその分を埋めようとしている現状です。
でもくれぐれも今の時代の就活が楽だとは言っていません、今の時代の人のことは今の時代の人にしかわからないので。仮に就職の難易度は緩和されたとしても今の時代の人には今の時代の人の、昔にはなかった大変なこともあるでしょう。
自分の生活苦を関係ない人に投影してやつあたりするおばちゃん
私は学生時代、一生懸命やっていても、不器用でトンチンカンでやる気のない人に見えて、関わっているわけでもない通りすがりのおばちゃんから嫌味を吐かれることがあったので、若い子めがけて「いいわね今の時代の子はラクで」みたいな、自分の生活苦を若い子にやつあたりするような虚しい人間にはなりたくありません。
私の時代にはなかった今の時代の子の難しさ、その一つはネット、SNS、スマホ普及文化です。家に帰っても常にお友達との連絡手段があることは逆に大変じゃないのかなあと思います。私の時代も電話やメールはあったけど、SNSほど常に私生活がオンライン化はしていませんでした。家に帰ったら学校とは遮断される、そういう時間も必要だと思います。
もしも私が今の時代の新卒でも、氷河期と変わらないと思う
いいなっては思うよ、フランクに面接に行くことが出来て、そこに就職する気はなく食事目当てで面接に行って楽しく帰ってくることに利用する学生さんもいるようです、あくまでニュースで見かけた情報で実際はわかりませんが、ニュースで見た印象だといいなっては思います。
私の時代はへりくだって殿様の相手をしていたような就活事情が、今では学生のほうがどこを選ぼうかなー?と優位に立てる時代。たまたま今のタイミングで就活生になった学生さんは、氷河期に比べたらラッキーだと思います。
でも私はあまり羨ましいとは思わない。なぜならどんなに好景気や高度経済成長期のような、どうぞうちに就職に来てくださいという時代であっても、就活生当時の私の体調ではどっちみち無理だったと思うから。
私に必要なことは自分は具合が悪いのだと気づくこと、そしてその原因に出会うこと、そしてご静養することでした。就職がどうこう以前の体の問題でした。
団塊世代の足をひっぱっているのも団塊世代
私は失うものがあるから、大切なものがあるから、わざわざリスクを買いたくないので自分のために、企業名や個人名や個人を特定できる内容をブログに書くことは絶対にありません。
しかし世の中、サラっとそれが出来てしまう人間もいます。正直なところ、そういう情報は需要があります。後に自分が面倒くさくなるから私は発信者にはならないだけで、コメントも何もしないでただ見るだけの閲覧者としては、そういった情報自体には需要があります。
学生にあまりに非常識な態度を取ることは会社にとって危険なリスクを自ら買っています。
そして殿様な対応をする人は、その人がたまたまそうであっただけで、その世代の全てがそういう人たちというわけではありません。しかし、たまたま一部の人間がそのような態度を取っても、若い世代たちからは、これだから○○世代はね…と言われてしまい、真面目に頑張ってきた同じ世代の人たちの足を引っ張っているのです。
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