痛みをわかる人間という意味

過去の回想と内省

辛い人生を送ってきたからこそ

痛みがわかる人間になることができた、みたいな言葉を

よく耳にするけど、その意味がわからなかった。

 

あまりに辛すぎて人のこと気遣う余裕なんてないし

こんな理由で私は辛い、それは私に限っての話であって

人それぞれ理由が違うから、人のことまではわからない。

 

アダルトチルドレン育ちなのもあって

自分がアダルトチルドレンであることまでは自覚しているから

「イイヒトすぎるのもよくない」とか

人のことを考えすぎるのも良くないっていうストッパーがあって。

自分が辛い思いをして生きてきたからって

人の気持ちを考えることもまた、それは投影では?って思っていた。

人に優しくする=本当は自分自身がそうして欲しい投影って思っていた。

具合も良くなって頭が回るようになった今は

こういう時はこう、ってイチイチ考えなくても

なんとなく無難な対処が出来るようになった、

必ずしも妥当な判断とは言えないけど

わからないがゆえに考えに考え抜いて対応することがなくなって

こうすればいいじゃんって最初から答えが出てくるようになった。

 

人の痛みがわかる人間という言葉の意味は、私の中では

「人のことはわからないのだから何も言わない」ということ。

「は?」って思っても、性格が悪いとか怠慢とか決めつけず

合わないのなら、興味がないのなら

ただ距離を取ったり、離れたらいいだけ。

そこを「わからないのに」人を馬鹿にするほうも

低い人間、寂しい人間だと思います。

関わりたくないのに刺激して角を立てて

相手に、良くない意味での興味をこちらに抱かせることは

自分にとってデメリットでしかなく

関わりたくないのなら触れないのが最善だと思うので。

 

人を否定してしか自分を保てない人間もまた

自分のために生きることが出来ない、目標がない

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弱い人間なのだと思います。

弱い人間とは自分のために動けない人、という意味。

人を馬鹿にしたって自分のレベルが上がるわけではなく

無意味な時間でしかないので。

 

具合が悪く頭も回っていない私、

健康診断の結果もオールAで、病院に行っても原因がわからなかったので

私自身何が原因で具合が悪いのかわからず

自分の努力不足だと思っていたし

今思うとあの状態で普通の人と同じことをこなしていた私は

よくやったなって思う。

何にも知らないのに、

自分だってこれといったものがなく、

あなたは何が出来るんですか?って感じの人ほど

私に心ない言葉を吐いた。

知らないから仕方ないけど。

私自身ですら自分の体調不良に気づいていないので。

子供のころから具合が悪かったからみんなこういうものだと思っていて

出来ないのは自分の努力不足だと思っていたから

心ない言葉を言われるがままに傷ついていた。

私がもうこれ以上無理なくらい必死な努力でカバーしていることを

わからないでしょ?

同じ努力はそうそう出来ないと思う。

煽ったり否定してきたりする人は何にも考えず軽い気持ちでそうするけど。

そういう人間に対して、あなたは一体何が出来るの?って思います。

自分のことに費やして、自分の人生で、満足いく自分を叶えたらいいのに。

 

誰だって「は?」って思う相手に遭遇することはあると思います。

そういう時、相手を受け入れるわけでもなく、否定するわけでもなく

「私には理由がわからないから」って解釈して触れないのが

人の痛みをわかる人間、という意味だと私は思っています。

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